土星観測情報


土星の見える位置

土星表面の縞模様

観望のポイント

土星の衛星

土星の環の傾き



【土星の見える位置】

昨年の環消失以降は、土星の北側を見ることができます。
土星は、今年はおとめ座の中を移動します。

 
   【図1】2010年の土星の見える位置

 
 【表1】2010年の土星の明るさと環の視直径


【土星の環と表面の縞模様】

土星の見どころは、本体と環の部分に分けることができます。
 まず本体部分ですが、淡いながらも何本かの縞模様を確認することができます。 何本見ることができるか確認してください。土星の環は小さな無数の氷から出来ており、 その厚さは数百メートルから1キロ程度ともいわれております。今年の環は、大きく開いている状態で、 外側から大きく分けてA環、B環、C環を望むことが出来ます。 また、シーイングが良ければA環とB環との間の「カッシニの空隙」といわれる黒い筋を観察することができ、 大口径の望遠鏡でいろいろな好条件が重なれば、A環の中にあるとても細い「エンケの空隙」を 見ることができるチャンスに恵まれるかもしれません。じっくり観察してみてください。
 
                【図2】土星の模様と名称


【観望のポイントは適正倍率と好シーイング】

 観望の決め手は大気の流れが安定している状態(好シーイング)で見ることが絶対に良い。 土星の像が動き回っている状態では、いくら頑張って見ても模様の様子すらはっきり分かりません。 ゆらぎのない土星が見えた晩には、模様や、環の状態まで驚くほど良く見えますのでゆっくりと観察してください。
 さて、望遠鏡の倍率なのですが、土星などの惑星を観察する場合、高倍率で見ることが望ましいのですが、 倍率を上げると像は暗くなり、ボケ気味となってしまうといった状況におちいります。 それらのことからすれば、むしろ適正倍率で楽しむほうが得策のような気もいたします。
 では、適正倍率とは、普通望遠鏡の口径(cm)の20倍程度といわれております。 たとえば、10cmの口径の望遠鏡であれば、10の20倍である200倍となります。 しかし、これは一応の目安であって、好シーイングに恵まれた晩には欲張って倍率を上げてみても よいのではないかと思います。結局は、観望時の時々の判断で臨機応変に試してみてください。


【土星の衛星】

 土星には、およそ50個の衛星が見つかっており、その内34個に名前が付けられています。
それら衛星たちは土星の環の傾きと同様の傾きで 土星の周りを回っておりますので、 土星を見るときは必ず環の外側にも注目して、衛星の確認観察してみても 面白いのではないでしょうか。
 
         【図3】土星の衛星


【土星の環の傾き】

 土星の輪はいつもおなじようにみえるわけではなく、その傾きが変化します。
 これは、土星の赤道面が 26.7度傾いているため、29.5年の公転周期の間に大きく傾いて 輪の北側や南側をみせるときや、ま横をむいて水平にみえるときがあるからです。
 最近は1995年にま横をむいてから、輪の南側をみせるようになり、2002年に傾きがいちばん大きく、 2009年にふたたび水平になります。
 
     【図4】2004年の土星の環の傾き
 
     【図5】2006年の土星の環の傾き
 
     【図6】2008年の土星の環の傾き
 
     【図7】2009年の土星の環の傾き


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